バイトの履歴書、基本の書き方
履歴書の種類と選び方
履歴書には、いくつかの種類があります。主な種類としては、「JIS規格」の履歴書と、「パート・アルバイト用」の履歴書があります。
「JIS規格」の履歴書は、学歴や職歴を詳しく書く欄があり、職務経歴書とセットになっていることが多いです。正社員や契約社員の応募に適していますが、アルバイトの応募に使用しても問題ありません。
「パート・アルバイト用」の履歴書は、JIS規格のものに比べて、学歴・職歴欄が小さく、志望動機や自己PR欄が大きいのが特徴です。学生やフリーター、主婦(主夫)など、アルバイト経験が少ない人や、自己PRを重視したい人におすすめです。
どちらの履歴書を選ぶかは、自分の状況や応募するアルバイト先によって判断しましょう。迷った場合は、JIS規格の履歴書を選んでおけば、間違いありません。
履歴書は、コンビニや文具店、100円ショップ、スーパーなどで購入できます。また、インターネット上でテンプレートをダウンロードして、自宅のプリンターで印刷することも可能です。
履歴書を手書きする場合の注意点
履歴書を手書きする場合は、以下の点に注意しましょう。
- 黒色のボールペンまたは万年筆を使用する:鉛筆やシャープペンシル、消せるボールペンは使用しないでください。
インクの色は、黒色が基本です。青色のインクは使用しないでください。 - 丁寧な字で書く:字の上手い下手よりも、丁寧に書くことが大切です。
読みやすい字で、楷書で書きましょう。 - 修正液や修正テープは使用しない:書き間違えた場合は、新しい履歴書に書き直しましょう。
修正液や修正テープを使用すると、
採用担当者に悪い印象を与えてしまう可能性があります。 - 空欄を作らない:記入できる項目は、すべて埋めるようにしましょう。
特に書くことがない場合は、「特になし」と記入します。 - 誤字脱字に注意:書き終わったら、誤字脱字がないか、必ず見直しをしましょう。
- 下書きをする:鉛筆で薄く下書きをしてから清書すると、書き間違いを防ぐことができます。
手書きの履歴書は、採用担当者に、あなたの丁寧さや誠実さを伝えることができます。
履歴書をパソコンで作成する場合の注意点
履歴書をパソコンで作成する場合は、以下の点に注意しましょう。
- フォントとサイズ:フォントは、明朝体またはゴシック体を使用しましょう。
サイズは、10.5ポイントまたは11ポイントが一般的です。 - 誤字脱字に注意:パソコンで作成する場合でも、誤字脱字には注意が必要です。
入力ミスや変換ミスがないか、必ず見直しをしましょう。 - 印刷:履歴書は、A4サイズまたはB5サイズの白い紙に印刷しましょう。
印刷がずれたり、かすれたりしないように、
プリンターの設定を確認してから印刷しましょう。 - 写真データ:写真データを貼り付ける場合は、適切なサイズに調整し、
画質が粗くならないように注意しましょう。
パソコンで作成した履歴書は、手書きの履歴書に比べて、
修正が簡単で、読みやすいというメリットがあります。
企業によっては、手書きの履歴書を指定する場合もあるので、求人情報をよく確認しましょう。
写真の選び方・撮り方
履歴書に貼る写真は、採用担当者に与える第一印象を左右する、重要な要素です。
以下の点に注意して、写真を選び、撮影しましょう。
- 服装:基本的には、スーツを着用します。
学生の場合は、制服でも構いません。
派手な服装や、カジュアルすぎる服装は避けましょう。 - 髪型:清潔感のある髪型にしましょう。
前髪が目にかからないように、
長い髪は後ろでまとめるなど、工夫しましょう。 - 表情:口角を少し上げて、微笑むような表情で撮影しましょう。
真顔や、無表情は、暗い印象を与えてしまいます。 - 背景:無地の白または薄い青色の背景で撮影しましょう。
自宅で撮影する場合は、
白い壁の前で撮影すると良いでしょう。 - サイズ:履歴書の写真欄のサイズに合わせて、
写真をカットしましょう。
一般的には、縦4cm×横3cmです。 - 写真の裏に氏名記入:写真が剥がれてしまった場合に備え、写真の裏に氏名を記入しておきましょう。
写真は、写真館や証明写真機で撮影することができます。
写真館で撮影する場合は、プロのカメラマンに撮影してもらえるため、
より印象の良い写真を撮ることができます。
3ヶ月以内に撮影した、本人と確認できる写真を使用しましょう。
履歴書各項目の書き方【項目別】
日付
日付は、履歴書を提出する日を記入します。郵送の場合は投函日、面接に持参する場合は面接日を記入します。年号は西暦(20XX年)でも和暦(令和X年)でも構いませんが、履歴書全体で統一しましょう。
氏名
氏名は、戸籍上の氏名を正確に記入します。姓と名の間には、スペースを空けましょう。「ふりがな」がひらがなで書かれている場合はひらがなで、「フリガナ」とカタカナで書かれている場合はカタカナで記入します。印鑑は、企業から指示がない限り、押印する必要はありません。
年齢
年齢は、履歴書を提出する日時点での満年齢を記入します。
住所
住所は、都道府県名から書き始め、マンション名や部屋番号まで、省略せずに正確に記入します。「ふりがな」も忘れずに記入しましょう。番地は「1-2-3」のようにハイフンで繋いでも、「1丁目2番3号」のように漢数字で書いても構いません。
電話番号
電話番号は、日中連絡がつきやすい番号を記入します。固定電話がない場合は、携帯電話の番号のみで構いません。市外局番から、ハイフンで区切って記入しましょう。
メールアドレス
メールアドレスは、企業からの連絡を受け取れるアドレスを記入します。フリーメールアドレス(GmailやYahoo!メールなど)でも構いませんが、携帯電話のメールアドレス(docomo, au, softbankなど)は、文字数制限や迷惑メールフィルターなどによって、企業からのメールが届かない場合があるため、避けた方が無難です。
メールアドレスは、間違いがないように、正確に記入しましょう。大文字・小文字、数字、記号などを、しっかりと確認しましょう。
学歴
学歴は、中学校卒業から記入します。義務教育である小学校は省略して構いません。学校名は、正式名称で記入し、「高校」ではなく「高等学校」と書きましょう。学部や学科、専攻なども、正確に記入します。
入学・卒業年月は、西暦または和暦で統一しましょう。在学中の場合は、「卒業見込み」と記入します。
学校名、学部名などが長く、一行に書ききれない場合は、二行に分けて書いても構いません。
職歴
職歴は、アルバイト経験も含めて、すべての職歴を記入します。会社名は、正式名称で記入し、「(株)」などと省略しないようにしましょう。
職歴の最後には、「現在に至る」と記入し、その下の行に右寄せで「以上」と記入します。
アルバイト経験しかない場合は、「○○株式会社 入社(アルバイト)」のように、雇用形態を明記しましょう。退職理由は、「一身上の都合により退職」と記入するのが一般的です。
職歴がない場合は、「なし」と記入し、その下の行に右寄せで「以上」と記入します。
免許・資格
免許・資格は、取得年月順に、正式名称で記入します。運転免許を持っている場合は、必ず記入しましょう。「普通自動車第一種運転免許」のように、正式名称で記入します。
仕事に活かせる資格や、取得に向けて勉強中の資格があれば、積極的に記入しましょう。例えば、TOEIC、英検、簿記検定、秘書検定、MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)などです。
資格の名称が長く、一行に書ききれない場合は、二行に分けて書いても構いません。
趣味・特技
趣味・特技は、あなたの個性や人柄をアピールできる項目です。面接での話題のきっかけになることもあるので、具体的に記入しましょう。
例えば、「読書」「映画鑑賞」だけでなく、「読書(月に5冊程度、ミステリー小説が好きです)」「映画鑑賞(週に1回は映画館に行きます。好きなジャンルはSFです)」のように、具体的に書くことで、面接官にあなたのことをより深く知ってもらうことができます。
仕事に活かせそうな趣味や特技があれば、積極的にアピールしましょう。例えば、「プログラミング(簡単なWebサイトを作成できます)」「英会話(日常会話レベル)」などです。
ただし、ギャンブルや犯罪を連想させるような趣味・特技は、書かないようにしましょう。
志望動機
志望動機は、履歴書の中でも最も重要な項目の一つです。なぜそのアルバイトに応募したのか、そのアルバイトで何をしたいのか、自分の熱意や意欲を伝えましょう。
志望動機を書く際には、以下のポイントを意識しましょう。
- 企業のホームページや求人情報をよく読み、企業が求める人物像を理解する。
- 自分の経験やスキルを、どのように仕事に活かせるかを具体的に書く。
- その企業で働きたい理由を明確に書く。
- 前向きな姿勢や、仕事への熱意を伝える。
例文:
「貴社の「お客様第一」という理念に共感し、私もお客様に喜んでいただけるサービスを提供したいと思い、応募いたしました。大学で接客のアルバイトを2年間経験しており、お客様とのコミュニケーションには自信があります。この経験を活かして、貴社のカフェで、お客様に笑顔とくつろぎの時間を届けられるよう、精一杯努めたいと考えております。」
NG例:
- 「家から近いから」
- 「時給が高いから」
- 「楽そうだから」
といった、待遇面や自分の都合ばかりを理由にするのは避けましょう。
本人希望欄
本人希望欄には、勤務時間や勤務地、職種など、どうしても譲れない条件がある場合に記入します。特に希望がない場合は、「貴社規定に従います」と記入しましょう。
例えば、
- 「週3日以上、1日5時間以上の勤務を希望します」
- 「土日祝日の勤務はできません」
- 「○○店での勤務を希望します」
など、具体的に記入しましょう。
ただし、あまりにも多くの希望を書きすぎると、採用担当者に悪い印象を与えてしまう可能性があります。本当に譲れない条件のみを、簡潔に記入するようにしましょう。
【状況別】履歴書の書き方
高校生の場合
高校生がアルバイトに応募する場合、職歴は基本的に「なし」で問題ありません。学歴は、中学校卒業から記入し、現在在学中の高校名と入学年月、そして「卒業見込み」と記入します。
志望動機は、初めてのアルバイトであれば、働くことへの意欲や、そのアルバイトを選んだ理由を具体的に書きましょう。例えば、「接客の仕事を通じて、コミュニケーション能力を高めたい」「将来、カフェで働くのが夢なので、その第一歩として経験を積みたい」など、前向きな姿勢をアピールすることが大切です。
また、部活動や委員会活動、ボランティア活動などの経験があれば、積極的に記入しましょう。これらの経験から得られたことや、仕事に活かせることをアピールできます。
保護者の同意が必要な場合は、履歴書の本人希望欄や備考欄に、保護者の氏名と連絡先を記入し、同意を得ていることを明記しましょう。
学校の校則でアルバイトが許可制の場合、「アルバイト許可証」の提出を求められる事があります。事前に担任の先生に確認を取りましょう。
大学生の場合
大学生がアルバイトに応募する場合、高校卒業以降の学歴を記入します。アルバイト経験があれば、職歴欄に記入しましょう。複数のアルバイト経験がある場合は、直近のものから順に記入します。
志望動機は、自分の経験やスキルを、どのように仕事に活かせるかを具体的に書きましょう。例えば、「大学で学んでいるマーケティングの知識を活かして、貴社のSNS運用に貢献したい」「以前、飲食店のアルバイトでリーダーを務めていた経験を活かして、スタッフをまとめ、お店を盛り上げていきたい」など、具体的なエピソードを交えながらアピールすると効果的です。
また、将来の夢や目標と関連付けて志望動機を書くのも良いでしょう。例えば、「将来、起業したいと考えているので、貴社の経営理念やビジネスモデルを学びたい」「将来、海外で働きたいので、語学力を活かせる仕事を探していた」など、将来のキャリアプランを意識した内容にすると、意欲が伝わりやすくなります。
フリーターの場合
フリーターがアルバイトに応募する場合、これまでのアルバイト経験を職歴欄にすべて記入します。職歴が多い場合は、直近のものを中心に、応募するアルバイトに関連性の高いものを優先的に記入しましょう。
志望動機は、なぜそのアルバイトを選んだのか、そのアルバイトで何をしたいのかを明確に書きましょう。「生活費のため」「家から近いから」といった理由だけでなく、仕事内容や企業理念への共感など、具体的な理由を付け加えることが大切です。
また、将来の目標やキャリアプランがあれば、積極的にアピールしましょう。例えば、「将来は正社員として働きたいので、そのための経験を積みたい」「将来、独立したいので、経営のノウハウを学びたい」など、前向きな姿勢を示すことが重要です。
職歴に空白期間がある場合は、その期間に何をしていたのかを説明できるように準備しておきましょう。例えば、「資格取得の勉強をしていた」「家業を手伝っていた」など、具体的な理由を説明できるようにしておくと、面接官に悪い印象を与えずに済みます。
主婦(主夫)の場合
主婦(主夫)がアルバイトに応募する場合、職歴欄には、過去の職歴を記入します。専業主婦(主夫)の期間が長い場合は、「現在に至る」の前に「出産・育児のため退職」など、退職理由を簡潔に記入しましょう。
または、職歴欄には「なし」と記入し、自己PR欄で職歴のブランクについて説明することも可能です。
志望動機は、なぜそのアルバイトを選んだのか、そのアルバイトで何をしたいのかを明確に書きましょう。「家計の足しにしたい」「社会とのつながりを持ちたい」といった理由だけでなく、仕事内容や企業理念への共感など、具体的な理由を付け加えることが大切です。
また、子育てや家事の経験を、どのように仕事に活かせるかをアピールするのも良いでしょう。例えば、「子育てを通じて、忍耐力とコミュニケーション能力が身についた」「家事の経験から、効率的に作業を進めることができる」など、具体的なエピソードを交えながらアピールすると効果的です。
勤務時間や勤務日数に制限がある場合は、本人希望欄に具体的に記入しましょう。例えば、「週3日、1日4時間程度の勤務を希望します」「子供の学校行事がある日は休みたい」など、正直に伝えることが大切です。
履歴書作成でよくある間違い・疑問点
修正液は使っても良い?
履歴書は、正式な書類ですので、書き間違えた場合は、修正液や修正テープを使用せず、新しい履歴書に書き直すのが基本です。修正液などを使用すると、採用担当者に「雑な人」「いい加減な人」という印象を与えてしまう可能性があります。
どうしても書き直す時間がない場合は、間違えた箇所に二重線を引き、訂正印を押して、正しい内容を書き直すという方法もあります。ただし、この方法は、あくまでも最終手段であり、できる限り避けるべきです。
履歴書を作成する際には、時間に余裕を持って、丁寧に書きましょう。書き間違えを防ぐために、鉛筆で薄く下書きをしてから、ボールペンで清書するのもおすすめです。
空欄は作らない方が良い?
履歴書は、空欄を作らず、すべての項目を埋めるのが基本です。特に書くことがない場合は、「特になし」と記入しましょう。
空欄が多いと、採用担当者に「やる気がない」「記入漏れが多い」という印象を与えてしまう可能性があります。また、企業によっては、空欄があると、選考の対象外となる場合もあります。
ただし、どうしても記入できない項目がある場合は、無理に埋める必要はありません。例えば、免許や資格を持っていない場合は、「特になし」と記入すれば問題ありません。
空欄を作らないように、事前に履歴書の項目を確認し、記入する内容を整理しておきましょう。
職歴はどこまで書く?
職歴は、アルバイト経験も含めて、すべての職歴を記入するのが基本です。ただし、アルバイト経験が非常に多い場合は、直近のものや、応募するアルバイトに関連性の高いものを中心に記入しても構いません。
職歴を記入する際には、会社名、部署名、役職、雇用形態(アルバイト、パート、正社員など)、勤務期間などを、正確に記入しましょう。会社名は、「(株)」などと省略せずに、正式名称で記入します。
職歴に空白期間がある場合は、その期間に何をしていたのかを説明できるように準備しておきましょう。例えば、「資格取得の勉強をしていた」「家事や育児に専念していた」など、具体的な理由を説明できるようにしておくと、面接官に悪い印象を与えずに済みます。
嘘の経歴を書いてもバレない?
履歴書に嘘の経歴を書くことは、絶対にやめましょう。学歴や職歴、資格などを偽ってはいけません。経歴詐称は、内定取り消しや解雇の理由になるだけでなく、場合によっては、詐欺罪などの犯罪に問われる可能性もあります。
企業によっては、採用選考の過程で、リファレンスチェック(前職調査)を行う場合があります。リファレンスチェックとは、応募者の前職の勤務先などに、応募者の経歴や勤務状況などを問い合わせることです。リファレンスチェックによって、嘘の経歴が発覚する可能性があります。
また、インターネットやSNSの普及により、嘘の経歴は、以前よりもバレやすくなっています。採用担当者が、応募者の名前や経歴を検索して、情報を確認することもあります。
嘘の経歴を書くことは、自分自身の信用を失うだけでなく、企業にも迷惑をかけることになります。正直に、誠実に、履歴書を作成しましょう。
証明写真は使い回しても良い?
履歴書に貼る証明写真は、3ヶ月以内に撮影した、本人と確認できるものを使用しましょう。古い写真や、スナップ写真の切り抜き、プリクラなどは使用しないでください。
証明写真を使い回すと、採用担当者に「だらしない人」「手抜きをしている」という印象を与えてしまう可能性があります。また、写真と現在の容姿が大きく異なる場合は、本人確認ができないため、選考に影響が出る可能性もあります。
証明写真は、写真館や証明写真機で撮影することができます。写真館で撮影する場合は、プロのカメラマンに撮影してもらえるため、より印象の良い写真を撮ることができます。費用はかかりますが、自分への投資と考え、写真館で撮影することをおすすめします。
封筒の書き方・渡し方マナー
封筒の選び方
履歴書を郵送する場合、または面接時に持参する場合、適切な封筒を選び、正しく宛名などを書く必要があります。まず、封筒のサイズと色についてですが、履歴書を折らずに入れられるサイズを選びましょう。A4サイズの履歴書の場合は「角形2号」、B5サイズの履歴書の場合は「角形3号」が一般的です。色は、白が無難です。茶封筒は、事務的な書類を送る際に使われることが多いため、避けた方が良いでしょう。
封筒の書き方
封筒の表面には、宛先となる企業の住所、会社名、部署名、担当者名を記入します。宛先は、封筒の中央に、大きく、丁寧に書きましょう。会社名には、「株式会社」や「有限会社」を省略せずに、正式名称で記入します。部署名や担当者名がわからない場合は、「採用ご担当者様」と記入します。
宛名の敬称は、「様」を使用します。「御中」は、部署名や係名など、個人名以外に付ける敬称です。担当者名が分かっている場合は、「○○部 △△様」のように、個人名に「様」を付けましょう。
封筒の裏面には、自分の住所と氏名を記入します。左下に、縦書きで記入しましょう。日付も忘れずに記入します。記入する日付は、履歴書に記入した日付と合わせ、郵送の場合は投函日、面接に持参する場合は面接日を記入しましょう。
封筒の表面の左下には、赤字で「履歴書在中」と記入します。こうすることで、採用担当者に、封筒の中に履歴書が入っていることが一目でわかるようになります。「履歴書在中」のスタンプを使用しても構いません。
項目 | 詳細 |
---|---|
宛先住所 | 都道府県から省略せずに記入。建物名、階数も忘れずに。 |
宛先会社名 | 株式会社、有限会社など、省略せずに正式名称で記入。 |
宛先部署名 | 不明な場合は「採用ご担当者様」とする。 |
宛先担当者名 | 個人名が分かる場合は「様」、部署宛ての場合は「御中」とする。 |
その他 | 封筒の左下に赤字で「履歴書在中」と記載。 |
項目 | 詳細 |
---|---|
差出人住所 | 都道府県から省略せずに記入。 |
差出人氏名 | 氏名の下に「印」は不要 |
日付 | 履歴書と統一。郵送の場合は投函日。 |
封 | のり付けし、「〆」マークを記入 |
履歴書の入れ方
履歴書は、三つ折りにして封筒に入れるのが一般的です。まず、履歴書の写真が貼ってある面を上にして、下から3分の1を上に折り上げます。次に、上から3分の1を下に折り下げます。このとき、氏名が一番上にくるように折りましょう。
履歴書を折る際には、折り目がずれたり、斜めになったりしないように、定規などを使って丁寧に折りましょう。また、履歴書を汚したり、折れ目がついたりしないように、クリアファイルに入れてから封筒に入れることをおすすめします。
封筒に履歴書を入れる際には、履歴書の向きにも注意しましょう。封筒の表面と履歴書の表面(写真が貼ってある面)が同じ向きになるように入れます。こうすることで、採用担当者が封筒を開けたときに、すぐに履歴書の内容を確認することができます。
手渡しの場合のマナー
面接などで履歴書を手渡しする場合は、封筒に入れたまま渡すのがマナーです。封筒から出して、履歴書だけを渡すのは失礼にあたります。
面接官に履歴書を渡す際には、「履歴書をお持ちしました。よろしくお願いいたします」などと一言添え、両手で丁寧に渡しましょう。渡す際には、封筒の表面を面接官に向けて渡します。こうすることで、面接官がすぐに封筒の宛名を確認することができます。
郵送の場合のマナー
履歴書を郵送する場合は、以下の点に注意しましょう。
- 切手: 料金不足にならないように、郵便局の窓口で重さを量ってもらい、適切な金額の切手を貼りましょう。
- 宛名: 誤字脱字がないか、必ず確認しましょう。
- 添え状: 履歴書と一緒に、添え状(送付状)を同封するのがマナーです。添え状には、応募の挨拶や、履歴書の内容を簡単にまとめたものを記入します。
- 締め切り: 郵送の場合は、締め切りに間に合うように、余裕を持って投函しましょう。
- 配達記録:普通郵便ではなく、書留や特定記録郵便など、配達記録が残る方法で郵送すると、より安心です。
まとめ:丁寧な履歴書で好印象を与えよう
この記事では、アルバイトの履歴書の書き方について、基本的なことから、状況別の書き方、よくある間違い、封筒の書き方・渡し方まで、詳しく解説してきました。
履歴書は、あなたの第一印象を決める、非常に重要な書類です。採用担当者は、履歴書の内容だけでなく、書き方や丁寧さからも、あなたの人物像を判断します。誤字脱字や書き間違いが多い履歴書、空欄が多い履歴書、写真が貼られていない履歴書などは、採用担当者に悪い印象を与えてしまい、選考に不利になる可能性があります。
履歴書を作成する際には、時間に余裕を持って、丁寧に、正確に記入することを心がけましょう。手書きの場合は、黒色のボールペンまたは万年筆を使用し、楷書で丁寧に書きましょう。パソコンで作成する場合は、フォントやサイズに注意し、誤字脱字がないか、しっかりと確認しましょう。
写真は、清潔感のある服装で、明るい表情で撮影しましょう。3ヶ月以内に撮影した、本人と確認できる写真を使用しましょう。
志望動機は、具体的に、熱意を込めて書きましょう。企業のホームページや求人情報をよく読み、企業が求める人物像を理解した上で、自分の経験やスキルをどのように仕事に活かせるかをアピールしましょう。
履歴書が完成したら、誤字脱字や記入漏れがないか、必ず見直しをしましょう。そして、封筒に入れて、郵送するか、面接に持参します。郵送の場合は、添え状を同封し、締め切りに間に合うように、余裕を持って投函しましょう。手渡しの場合は、封筒に入れたまま、両手で丁寧に渡しましょう。
丁寧な履歴書は、あなたの誠実さや仕事への熱意を伝える、最強のツールです。この記事で解説したポイントを参考に、完璧な履歴書を作成し、アルバイト採用を勝ち取りましょう。