治験バイトはやめとけ?仕事内容や注意点、やめとけと言われる理由を解説

治験バイトの仕事内容

治験バイトとは、新薬や新しい治療法の効果や安全性を確認するための臨床試験に参加するアルバイトのことです。治験は、大きく分けて「通院タイプ」と「入院タイプ」の2種類があります。

通院タイプ

通院タイプは、決められた日時に病院に通い、検査や投薬を受けるタイプの治験です。主な流れは以下の通りです。

  1. 事前検診: 治験に参加できるかどうかを判断するための健康診断を受けます。
  2. 治験参加: 決められたスケジュールで通院し、検査を受けたり、薬を服用したりします。
  3. 事後検診: 治験終了後、健康状態に変化がないかを確認するための検査を受けます。

通院タイプは、入院タイプに比べて拘束時間が短く、日常生活への影響が少ないのが特徴です。しかし、通院のスケジュールを守る必要があります。

入院タイプ

入院タイプは、一定期間、病院や専門施設に入院して、検査や投薬を受けるタイプの治験です。主な流れは以下の通りです。

  1. 事前検診: 治験に参加できるかどうかを判断するための健康診断を受けます。
  2. 入院: 決められた期間、入院生活を送ります。
  3. 治験参加: 入院中は、検査を受けたり、薬を服用したりします。
  4. 退院: 治験終了後、退院します。
  5. 事後検診: 退院後、健康状態に変化がないかを確認するための検査を受けます。

入院タイプは、通院タイプに比べて拘束時間が長く、生活に制限がありますが、その分、協力費(報酬)が高額になる傾向があります。

治験中は、以下のようなことを行います。

  • 採血・採尿: 血液や尿を採取し、検査を行います。
  • 心電図検査: 心臓の動きを調べます。
  • 血圧・体温測定: 血圧や体温を測定します。
  • 問診: 体調や症状について、医師や看護師から質問を受けます。
  • 投薬: 治験薬を服用または投与します。
  • 食事: 決められた時間に、決められた食事を摂ります。
  • 安静: 検査や投薬の前後は、安静に過ごします。

治験によっては、運動制限や食事制限、喫煙・飲酒の制限などがある場合があります。

治験バイトの注意点

治験バイトに参加する前に、以下の点に注意しましょう。

健康状態が良好であること

治験は、健康な人、または特定の疾患を持つ人を対象に行われます。事前検診の結果によっては、治験に参加できない場合があります。

副作用のリスクがあること

治験薬は、まだ承認されていない薬であるため、予期せぬ副作用が起こる可能性があります。治験に参加する前に、医師から副作用のリスクについて十分な説明を受け、理解しておく必要があります。

生活に制限があること

治験中は、運動制限や食事制限、喫煙・飲酒の制限など、生活に様々な制限があります。これらの制限を守れない場合は、治験に参加できません。

拘束時間が長いこと

特に、入院タイプの治験は、長期間にわたって拘束されます。学業や仕事との両立が難しい場合があります。

必ずしも高収入とは限らない

治験の協力費(報酬)は、治験の内容や期間によって異なります。高額な協力費が支払われる治験もありますが、必ずしも高収入とは限りません。

複数の治験に同時参加できない

一度治験に参加すると、一定期間は他の治験に参加できません。
これは、薬の影響が残っている状態で他の治験に参加すると、正確なデータが得られないためです。

治験バイトが「やめとけ」と言われる理由

治験バイトが「やめとけ」と言われる主な理由は以下の通りです。

副作用のリスク

治験薬は、承認前の薬であるため、未知の副作用が起こる可能性があります。重篤な副作用が起こる可能性もゼロではありません。

生活の制限

治験中は、食事や運動、喫煙、飲酒など、様々な制限があります。これらの制限がストレスになることがあります。

長時間の拘束

特に、入院タイプの治験は、長期間にわたって拘束されます。自由な時間が少なく、精神的に負担を感じる人もいます。

健康被害のリスク

治験によっては、採血や検査など、体に負担がかかることがあります。
また、まれに健康被害が生じる可能性もあります。

倫理的な問題

治験は、新しい薬や治療法を開発するために必要な過程ですが、
倫理的な問題を指摘する声もあります。

まとめ

治験バイトは、新薬開発に貢献できる社会貢献性の高いアルバイトですが、副作用のリスクや生活の制限など、注意すべき点も多くあります。「やめとけ」と言われる理由も理解した上で、参加するかどうかを慎重に判断しましょう。参加する場合は、信頼できる医療機関や治験情報サイトを選び、医師から十分な説明を受け、納得した上で参加するようにしましょう。